漫画みたいなスゴイ奴:ハンニバル・バルカ【英雄編】

前回は征服王:アレクサンドロス3世をご紹介。
今回は隻眼のあの方です。

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第一回テーマと人物たち

かの有名なナポレオン・ボナパルトが列挙した半端ない英雄七人をご存知でしょうか?

アレクサンドロス3世(古代マケドニア)
ハンニバル・バルカ(古代カルタゴ)
ガイウス・ユリウス・カエサル(古代ローマ)
グスタフ・アドルフ(17世紀スウェーデン)
テュレンヌ元帥(17世紀フランス)
サヴォワ公オイゲン(18世紀オーストリア)
フリードリヒ2世(18世紀プロシア)

あの半端ないナポレオンが認めた人類史に輝く英雄七人。
漫画のキャラクターのような英雄を第一回目のテーマとして扱います。

第二回目の人物は…

Hannibal Slodtz Louvre MR2093

ローマ史上最大の敵:ハンニバル・バルカ

古代カルタゴに出現した「対ローマ用決戦兵器」!!
今もなお、研究される稀代の天才戦術家です。

では、第ニ回漫画みたいなスゴイ奴【英雄編】の開始!!

ハンニバル・バルカ概要

紀元前247年~紀元前183年(満64歳没)
古代カルタゴの将軍であり、ローマと数十年に渡り戦闘を行う。
戦術家としての才能に優れ、現代でさえも各国の軍隊組織から参考にされる。

三行でわかるハンニバル・バルカ

  • 不可能を可能にする男
  • 「強敵」と書いて「とも」と読む
  • 語り継がれる伝説

不可能を可能にする男

ハンニバルが喧嘩を売ったローマは当時、最強です。
人・物・金、すべてにおいてハンニバルとは比べ物になりません。

ハンニバルが戦った戦争は第二次ポエニ戦争と呼ばれており、約17年続きます。
結論から言ってしまうと局地的な優勢はあれど、全体で優位に立ったことは一度もないほどに大きな「差」があったと言えます。

そのローマに無謀にも喧嘩を売ったのがハンニバルです。父親のハミルカルも第一次ポエニ戦争でローマと戦っており、親子揃って筋金入りのローマ嫌いです。

普通に考えればローマに秒殺される運命なのですが、天才は格が違いました。

アルプスを越えてみる

場所の優位を確保するためにアルプスを越えました。
しかもほぼ冬の時期です。
かなりの数の兵力を失いましたが、ローマは流石にビビリます。

包囲殲滅してみる

カンナエの戦いでは、芸術的な包囲殲滅戦を行いローマ軍を壊滅させます。
ハンニバル:5万 VS ローマ軍:7万の戦いは

ローマ死者数6万、捕虜1万というあり得ない結果に終わります。

ちなみに、ハンニバル側の被害は5,700ほど。
これは酷い。

しかもローマ側はただの兵士ではなく指導者層の25%失っています。
これは酷い。

http://ja.wikipedia.org/wiki/カンナエの戦い

部下の離反がない

僕らの織田信長さんは部下に死ぬほど裏切られています。
カエサルも最期は部下に暗殺されます。
長期の、しかも不利な状況の中で兵士の離反を防ぐのは非常に難しいことです。

しかしハンニバルは17年の長期に渡る戦争を他国で行っているのにも関わらず部下の離反はありませんでした。

しかもカルタゴの部隊は大多数を傭兵で構成しているにも関わらずです。
半端ないレベルの人望です。

歴史的にみてもこれほどの長期間の戦闘で離反者を出さなかった将軍は稀です。
その人望が最大の武器であったとする研究者がいるくらいです。

ハンニバルが「ローマ最大の敵」であることがご理解して頂けたと思います。
こんなのが山を越えてきたら泣きます。

「強敵」と書いて「とも」と読む

第二次ポエニ戦争におけるカンナエの戦いはハンニバルにとっての絶頂期でした。
それ以降は、徐々に活動範囲を狭められていきます。

ハンニバルの戦略は「ローマの同盟国を裏切らせローマを解体する」ものでした。
しかしこの戦略はなかなかうまくいきませんでした。

理由はローマを裏切るメリットがほとんどない

という実にシンプルなものでした。

また、本国カルタゴとの連携も取れず内外から追い詰められていきます。

そしてハンニバル最大のライバルである男の登場によって大きな転機を迎えます。

スキピオ・アフリカヌスの登場です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/大スキピオ

因縁の相手

スキピオはハンニバルと因縁があります。
カンナエの戦いでは養父ルキウス・アエミリウス・パウルスの戦死。
複数の戦いで、ハンニバルによって壊滅されるローマ軍を見ています。

しかし最大の因縁は
スキピオもまた戦術への高い理解力と実行力を秘めていたということです。

もし第二次ポエニ戦争という物語があるならば
カルタゴの主人公はハンニバルであり、ローマの主人公はスキピオとなるでしょう。

共和制ローマに生まれた天才

スキピオはローマの常識やルールを覆して出世をしていきます。
これは才能があっただけはなく、ローマの人材不足や高い民衆人気があったからです。

皮肉なことにスキピオの出現はハンニバルがローマの指導者層を減らしたお陰とも言えます。
しかし急性な出世はローマ国内に彼の敵を作っていくことになります。

ザマでの決戦

スキピオをはじめとしたローマ側の反撃が本格化する中、休戦交渉が行われます。
しかし交渉は最終的に決裂。

ザマでハンニバルとスキピオは戦うことになります。
これは「ザマの戦い」と呼ばれローマの優勢を決定的にする戦いでした。

この戦いはスキピオがハンニバルがカンナエの戦いで行った包囲殲滅を再現し、ハンニバル側の敗北に終わります。

ハンニバルは敗走し、カルタゴはローマに降伏。
ローマは地中海の覇権を確立します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ザマの戦い

ハンニバルとスキピオの対談

ザマの戦いから数年後、亡命先でハンニバルとスキピオが対談を行ったとティトゥス・リウィウスが伝えています。
そこで語られた内容は互いの力量を認め合った戦友の姿でした。

スキピオ=ス
ハンニバル=ハ

ス「史上もっとも偉大な指揮官は誰か?」
ハ「第一にアレクサンドロス大王、第二にピュッロス、そして第三に自分だ」
ス「もしザマの戦いであなたが私を破っていたら?」
ハ「アレクサンドロスを越えてわたしが史上第一の指揮官になっていたさ」

強敵と書いて「とも」と読む。
ひょっとしたらハンニバル最大の理解者はスキピオだったのかもしれません。

「超大国であっても安定し続けることは出来ない」
「外部に敵がいなくても内部に敵を持つようになる」
「屈強な男が内臓の病にのたうち苦しむように」

ハンニバルはスキピオに予言めいたことを話しています。
そして、これは後に現実の問題としてローマを混乱させて行きます。

語り継がれる伝説

二人の英雄の死

ローマに戦いを挑み、数十年渡り戦いを続けたハンニバル。
ローマ最大の敵の最期は逃げ切れぬことを悟った自殺でした。

追い詰めていたフラミニヌスはハンニバルの亡骸を見ると
左手を高く掲げるローマ式の敬礼を行ったそうです。

ハンニバル最大のライバルであったスキピオも同時に隠居の末に死亡しています。
ローマの英雄スキピオはその高い人気や才覚から数多くの政敵がいました。
彼はローマには二度と帰らず自身の墓には

恩知らずの我が祖国よ、お前は我が骨を持つことはないだろう

と刻ませたと言われています。

二人が行った包囲殲滅戦はお手本とされ、今もなお各国の軍隊で教材として扱われています。
また、その戦術の評価は高く研究対象となっています。

彼らの伝説は語られ続けているのです。

ローマのその後

一連の戦いはローマの勝利に終わります。
しかし、その後ローマは内戦の一世紀と呼ばれる暗い時代がやってきます。

まさしくハンニバルの予言撮りに「内臓の病にのたうち苦しむ」のです。
そして、そのローマを救うのが…

第三回漫画みたいなスゴイ奴:ガイウス・ユリウス・カエサルなのです!!
ご期待ください。

ハンニバルの名言

「道は、見つけるか、それとも、作るかだ。」

「視点を変えれば、不可能が可能になる。」

「運命は、人間を幼児の如く弄ぶ。」

まとめ

第ニ回漫画みたいなスゴイ奴【英雄編】ハンニバル・バルカはいかがだったでしょうか?

最終的にローマに勝てなかった、この無常な感じが日本人好みかと思います。
織田信長とか、坂本龍馬とかに通ずる感じ。
最近では、平野耕太さんの漫画「ドリフターズ」に登場。

また、いまだに各国の軍隊組織に研究をされている人物でもあります。
戦術を完成させた男は2000年の時を物ともせずに輝きを放ち続けています。

AAのいわゆるやる夫で学ぶシリーズ。
非常にわかりやすく、なおかつ面白い! オススメです!!

第三回目は古代ローマの大英雄ガイウス・ユリウス・カエサル
ローマ帝国の礎を築いた男についてまるっと何となく知った気になる紹介を行います!

第三回目漫画みたいなスゴイ奴:ガイウス・ユリウス・カエサル追加しました!

漫画みたいなスゴイ奴:ハンニバル・バルカ【英雄編】
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