歴史に残したくなかった「不名誉な」二つ名・異名
このサイトでは複数のカッコイイ「異名・二つ名」を紹介しています。
今回はちょっと方向性を変えて「カッコ悪い・不名誉な異名」をご紹介。
歴史に残る「残したくなかった異名」をご堪能ください!
不名誉な二つ名・異名集
遍在する蜘蛛:ルイ11世
ルイ11世
1423年7月3日~1483年8月30日
フランス・ヴァロワ朝の王で別の異名では「慎重王」と呼ばれます。
百年戦争後の荒廃したフランスを統一させるため戦い続けた王です。
戦争よりも主に外交・政治的な陰謀を用いて国内平和を保ったことは評価が高く、印刷術の保護や養蚕の普及など産業政策でも知られてます。
異名は遍在する蜘蛛。これは敵達によってつけられた悪口です。
おそらく「ずる賢さ」・「用心深さ」を指して付けられたものと思われます。
ただ、適度に中二なこの異名はちょっとカッコイイかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ルイ11世
絹の靴下の中の糞:タレーラン
シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール
1754年2月13日(もしくは2月2日)~1838年5月17日
長期にわたってフランス政治に君臨した怪物。
クレメンス・フォン・メッテルニヒと並び評される天才的外交官です。
フランス革命から、第一帝政、復古王政、七月王政までの激動の時代に生きた人物でナポレオン・ボナパルトのクーデーターの協力などが有名です。
ナポレオンとは互いに才能を認め合っていたものの仲は良くなかったようです。
異名の「絹の靴下の中の糞」もナポレオンからの悪口です。
「タレーランは、金儲けに精を出していないときは、陰謀を企んでいる」と酷評されるなど敵が多かったようです。
まぁ、政治家としては当然であり優秀な人物だったことは間違いありません。
「カフェ、それは悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純で、まるで恋のように甘い」という名言でも知られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール
ハゲの女たらし:ガイウス・ユリウス・カエサル
ガイウス・ユリウス・カエサル
紀元前100年~紀元前44年3月15日
皆さんご存知、ハゲの女たらしでしかも借金王です。
不名誉な異名に関しても下記でまとめてありますのでご確認ください!
http://ja.wikipedia.org/wiki/ガイウス・ユリウス・カエサル
禿頭王:シャルル2世
シャルル2世
823年6月13日 – 877年10月6日
カロリング朝西フランク王国の初代国王。
西ローマ皇帝も兼ねていた人物。
異名は「禿頭王」ですがこの異名には諸説あるそうです。
- 毛深い人物だったようなので皮肉として言われた説
- 土地を持っていなかったため言われた説
正式な資料にも「禿頭王」と書かれていることから、資料に皮肉は書かないだろうから信ぴょう性が低いのでは、とも言われているそうです。
土地を持っていなかった時期に兄が「土地がない=ハゲ」としてからかったことから取られたという説です。
諸説あるそうですが呼ばれて嬉しい異名ではありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シャルル2世
ついてないカタヤイネン:ニルス・カタヤイネン
ニルス・カタヤイネン
1919年5月31日~1997年1月15日
ソヴィエト連邦がフィンランドに侵攻を開始した冬戦争で活躍した人物。
フィンランドを代表するエースパイロットのひとりです。
異名の由来は「運がない」ことから。
- 訓練飛行で、着陸脚や昇降舵が損傷する不運
- 初戦果の日に被弾を受けて死にかける不運
- 戦闘機のテスト飛行時に機体がひっくり返る不運など
数々の不運があったのにも関わらず無事に生還していることから「とてもついているカタヤイネン」とも言われているそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ニルス・カタヤイネン
まとめ
不名誉な、カッコ悪い二つ名・異名はいかがだったでしょうか?
敵側に言われるのはある意味、名誉とも言えますが、身内に言われるのは悲しいものです。
更に残したくない異名は「犯罪によって得た異名」です。
このサイトでもまとめていますのでよろしければどうぞ!
閲覧注意の記事なのでよろしくお願いします!
それでは本日はこれで失礼します。