歴史に羽ばたくカッコイイ二つ名・異名【日本の撃墜王】
今回は日本の撃墜王たちの異名をご紹介!
撃墜王とは「多数の敵機を空中戦で撃墜したパイロット」のことで現在ではエースパイロットという言葉で知られています。
日本の撃墜王のカッコイイ二つ名・異名集
大空のサムライ:坂井三郎
世界的なベストセラー「大空のサムライ」で知られる人物。
著作も手伝いもっとも有名な撃墜王のひとりです。
異名は著作である「大空のサムライから。
この書籍はゴーストライター説や部分的な捏造説など歴史的資料としての評価はあまり高くないようです。
ただし、戦闘を行った外国人たちが「自分達と同じ感情を有する人間」と戦っていたと再認識させた点においては十分価値があったと思われます。
晩年は著作や歴史認識の齟齬、元部下の内村健一が始めたねずみ講組織である天下一家の会との関わりなどから暗いものだったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/坂井三郎
菅野デストロイヤー:菅野直
非常に破天荒な性格と数々のエピソードに彩られた人物。
戦闘301飛行隊「新選組」の飛行隊隊長として非常に有名。
異名の由来は飛行学生の時だけで、着陸の際に飛行機を4、5機は壊したとされ「菅野デストロイヤー」と呼ばれていたそうです。
また別の異名に「イエローファイター」というものがあります。
これは乗っていた紫電改に敵をひきつけるため黄色のストライプ模様を描いたため、それを見た敵が畏怖を込めて呼んでいたものです。
なかなか難しい性格の人物だったようですが、後の参議院議員であり戦闘301飛行隊「新選組」の剣部隊司令源田実には心服しており源田も部下たちを大切にしていたそうです。
杉田庄一をはじめ部隊の部下や仲間たちには非常に慕われていたそうです。
その魅力的な人物は時を超えても愛されており、平野耕太さんの漫画「ドリフターズ」にも登場しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/菅野直
闘魂の塊:杉田庄一
杉田 庄一(すぎた しょういち)
山本五十六護衛任務や同じくエースパイロットの菅野直を飛行隊隊長とした戦闘301飛行隊「新選組」の所属が有名な人物。
異名の由来は激烈な戦いぶりから。また後進の指導にも努めていたことから「空戦の神様」とも呼ばれていたそうです。
菅野直に心服しており、菅野の悪口を言うものを許さなかったそうです。
元々仲の悪かった坂井三郎とは犬猿の仲だったようです。
菅野も杉田を気に入っており、杉田が戦死した際には誰が見てもわかるほどに酷く落ち込んでいたそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/杉田庄一
鉄脚のエース:檜與平
檜 與平(ひのき よへい)
加藤隼戦闘隊として知られる日本陸軍飛行第64戦隊所属の経歴や日本軍として初めてアメリカ軍のP-51ムスタングを撃墜するなど数多くの功績で知られる人物。
異名の由来は右足首先の切断を経験するも、血の滲むような努力で再び戦線に帰ってきたことから。別名では「義足のエース」や「隻脚のエース」としても知られています。
加藤隼戦闘隊を率いた加藤建夫を非常に尊敬していたことで知られています。
著作「加藤隼戦闘部隊」は加藤建夫について書かれたもので、映画「加藤隼戦闘部隊」の原作として広く知られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/檜與平
マスタング・キラー:若松幸禧
若松 幸禧(わかまつ ゆきよし)
太平洋戦争の中国戦線で活躍をした撃墜王。
類まれな空中戦技術と優れた人格を持った理想的な司令官と言われています。
異名の由来は第二次世界大戦で最優秀機とされた「ノースアメリカン P-51 マスタング」を数多く撃墜したためです。
別の異名に「赤鼻のエース」というものもあります。
由来はスピナー(プロペラ)部分と垂直尾翼が赤く塗装されていたためです。
この異名は友軍だけではなく、敵軍でも広く浸透していた異名です。
赤ダルマ隊長とも呼ばれていたそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/若松幸禧
まとめ
異名シリーズ日本の撃墜王編はいかがだったでしょうか?
激動の時代を生きた男たちの異名は重みが違います。
ゼロ戦乗りや特攻隊員の手記などは心揺さぶられるものが非常に多いです。
戦争という特異な状況を知るために、何よりも悲劇的な時代を学ぶためにも一度手に取ることをオススメ致します。
よろしければ、エースパイロット(撃墜王)世界編も御覧ください!
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