創作とかに使えそうな「特殊」な場所・建物

このサイトで度々更新している「創作に使えそうシリーズ」。
書籍系を中心に更新をしていましたが今回のテーマは「場所・建物」としました!
刺激的な「特殊」な場所をお楽しみください。
創作とかに使えそうな「特殊」な場所・建物一覧
軍艦島(端島)
長崎県にある端島(はしま)が正式名称ですが、軍艦島の通称で知られています。
日本の近代化を支えてきた炭鉱のひとつで、最盛期の1960年には5,267人の人たちが島に住んでいたと言われています。
軍艦島の由来は、島のかたちが日本海軍の戦艦である土佐に似ていることから付いたと言われています。確かに写真を見ると角度によっては軍艦に見えます。
1974年の閉山から炭鉱としての役目を終え、徐々に人口が減少。住民は同年の4月20日までに全て島を離れ無人島となり、現在も無人島のままとなっています。
最近では廃墟ブームや文化的価値からの再評価が行われ、観光ビジネスや関連書籍などがヒットしているそうです。
特徴
- 炭鉱として栄え、日本のエネルギーを支えた
- 一時は5,267人の人口がおり、完全な都市として機能していた
- 島のかたちが軍艦に見えることから「軍艦島」と呼ばれている
軍艦島はゲーム「SIREN2」に登場する夜見島(やみじま)のモデルにもなっています。
軍艦島はGoogle Maps、ストリート・ビュー上からも確認できます。
→端島
http://ja.wikipedia.org/wiki/端島 (長崎県)
九龍城砦
現在の香港・九龍の九龍城地区に造られた世界でもっとも有名なスラムのひとつ。
ベネズエラのディヴィッド・タワーやブラジルのファヴェーラなどと同じく、非常に特殊なスラムとして知られていた場所です。
複雑な歴史的経緯によって誕生した場所で、960年代の砦として誕生したと言われています。イギリスの介入や日本の介入、中国国内の国民党、共産党の内戦などから難民キャンプのようになったそうです。
文化大革命によって逃れた人々によってさらに無計画な増改築が繰り返され「一度入ったら出られない」という現在の九龍城砦のイメージになっていたようです。
安全面や衛生面から取り壊しが決まり、1993から1994年にかけて取り壊しが行われ現在は跡地に整備された公園が作られています。
特徴
- 複雑な歴史的経緯によって誕生した巨大なスラム街
- 幼稚園や老人ホームが作られるなど都市として機能していた
- 1994年に取り壊され、現在は公園になっている
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「ブレードランナー」などに影響を与えた場所として知られ、様々な作品で「九龍城砦的」な表現を見ることが出来ます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/九龍城砦
シーランド公国
世界最小の国家を自称する、北海の南端イギリス南東部のサフォーク州の10km沖合いに存在する国です。厳密に言えば国連加盟国で正式に国家として認めている国は存在しないので、あくまで自称です。
第二次世界大戦中に作られた要塞で面積は207㎡程度。大戦後は放置されていましたが、1967年9月2日にパディ・ロイ・ベーツが国家として独立を宣言。現在に至るまでなし崩し的に認められ存在しています。
爵位や切手・コインなどを販売しており、日本人でも爵位を買うことで卿や男爵などを名乗ることができるようになります。
特徴
- 1967年9月2日に独立宣言をした自称国家
- 爵位や切手・コインなどの販売で外貨を稼いでいる
- 国際的には国家として認めている国は存在しない
実際に爵位を購入された方が、届いた書簡などの写真を掲載しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シーランド公国
セドレツ納骨堂
チェコに存在するクトナー・ホラ近郊のセドレツにある納骨堂です。普通の納骨堂と違うのは、約1万人分の人骨を用いて内装が装飾されていることです。
そもそも15世紀初頭に教会が建てられ、その際に大きくなり過ぎた墓地の縮小のために骨が教会の地下に移動され、結果的に地下が納骨堂になったそうです。
ペスト流行などから大量の人骨があり、4万人分にもおよぶ人骨が収容されたそうです。この協会の転機はシュヴァルツェンベルク家が教会を購入してからです。
シュヴァルツェンベルク家は、内装制作の際に納骨堂の人骨を使うという依頼を行い現在の姿になったそうです。修道士は死を身近に感じるために骸骨を飾る風習があるらしく、その延長とも言える内装となっています。
特徴
- ゴルゴダの丘の土が散布された神聖な場所にある
- 内装が納骨堂にあった人骨によって作られている
- クリスチャン的に内装になるのは「名誉」らしい
http://ja.wikipedia.org/wiki/セドレツ納骨堂
首都圏外郭放水路
世界最大級の地下放水路であり、延長約6.3km、内径約10m。調圧水槽は長さ177m・幅78mの広さで、59本の巨大なコンクリート柱が立っている広い空間になっています。
埼玉県春日部市の国道16号直下の深度50mにあり、見学会も行っているので実際に入ることも可能になっています。日本では「地下鉄」などの都市伝説も種類があり、このような空間が実際に存在していると考えるとワクワクしてきますよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京地下秘密路線説
撮影などのロケ地としても使われており、戦隊物からアニメまで様々な作品の舞台としても登場しています。
特徴
- 世界最大級の地下放水路施設
- 見学が可能な場所で、一般人でも入ることが可能
- 水槽内は独特の雰囲気があり地下神殿のようになっている
公式サイトでは、内部の写真や見学などに関するお知らせが掲載されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/首都圏外郭放水路
まとめ
創作とかに使えそうな「特殊」な場所・建物いかがだったでしょうか?
5個の中で4個は実際に見学が可能になっている場所です。(シーランドは特殊ですが)
個人的には一番「九龍城砦」が見てみたかったです。
取り壊し前には内部見学ツアーなどが行われていたそうなので本当に残念…
実にアジアな魅力に溢れた小宇宙的な空間を味わいたかった…!
九龍城砦の項目で紹介した「ディヴィッド・タワー」は下記のサイト様で確認出来ます。
この場所も非常に味わいのある場所です。
いったら無事ではすまなさそうな国と場所ですが。
では、今回はこの辺で!
コメント
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