実在する摩訶不思議な「症候群・精神疾患」
本日は実在する奇妙な症候群・精神疾患をご紹介。
特に信じられないような不可思議な症状をもたらすものをピックアップしました。
実在する奇妙な「症候群」集
不思議の国のアリス症候群
主観的なイメージの変容を引き起こす症候群であり、人や物などの大きさが通常とは異なって感じるようになるというものです。名称はルイス・キャロルの「不思議のアリス」から取られています。
人や物の大きさや距離感などに異常が起こるとされており、人によっては「人間の顔だけ」「右半分だけ」など様々なバリエーションがあるそうです。
エプスタイン・バール・ウイルスによって引き起こされるケースが多いとされています。日本人の場合はエプスタイン・バール・ウイルスに子どもの頃に感染するので幼少期に起こりやすいとされています。
偏頭痛によっても引き起こされるとされ、不思議のアリスであるルイス・キャロルは実際に「不思議の国のアリス症候群」になっていた可能性があるとの指摘もあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/不思議の国のアリス症候群
ウェンディゴ症候群
特定の文化内でのみ見られる文化依存症候群に分類される精神疾患です。北アメリカのオジブワ族やアルゴンキン語族系インディアン内で症状が観測されています。
ウェンディゴとは、オジブワ族などで語られる精霊であり旅人に陰湿なイタズラを繰り返す存在だと言われています。ただし、直接的な危害を加えてはこないそうです。
ウェンディゴ症候群になると、食欲減退と気分の落ち込みからはじまり、やがて自分が「ウェンディゴになる」という強迫観念にとらわれ強烈に人肉が食べたくなるそうです。
原因は極度のビタミン不足からくるものとされ、実際にウェンディゴ症候群が起こりやすいのは栄養不足になりやすい冬と言われています。
治療は「熊などの脂肪を飲むこと」とされ、ビタミン類を豊富に含む動物の脂肪を飲むことでビタミン不足を解消し、完治出来るとされています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウェンディゴ症候群
カプグラ症候群
非常に奇妙ですが、家族・恋人・親友などが「瓜二つの偽物に入れ替わっている」と妄想を抱いてしまう症候群です。
「友人が別人に入れ替わっている」という対人に対するものだけでなく、「玄関の靴が昨日のものとは違う」など人だけでなく物などにもカプグラ症候群は反応するそうです。
このような症状は非常に稀なものとして考えられていましたが、研究が進みそこまで特殊なケースではないことがわかってきているそうです。
2008年に公開されたサスペンスホラー「ブロークン」は、カプグラ症候群を題材にした映画となっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/カプグラ症候群
エルサレム症候群
エルサレムを訪問することで引き起こされる特殊な症候群で、その根っこには大きく「宗教」というものが横たわっています。エルサレムを聖地とするユダヤ教・キリスト教・イスラム教の信者がなる可能性が高いようです。
具体的には「自身がメシア(救世主)であると錯覚する」「脅迫的に清潔無垢であろうとする」「聖書の記述などを大声で叫んだり、演説したりする」など複数の症状があり、程度の差もかなりあるようです。
多くの場合は、エルサレムを出ることや数週間することで本来の落ち着きを取り戻し全快するといわれています。
宗教的な意味合いが複雑に絡む精神疾患で、今回ご紹介しているものの中でもかなり特殊な部類になると思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エルサレム症候群
むずむず脚症候群
身体末端の不快感や痛みが発生する症候群で「レストレスレッグス症候群」「下肢静止不能症候群」とも呼ばれるものです。
じっとした状態や横になっている状態時に主に下肢の部分に「かゆみ」「痛み」などが発生するもので、入眠障害・熟睡障害・うつ病など他の障害を誘発する可能性が高い非常に厄介な症候群です。
正確な原因がわかっておらず、治療に関してもあくまで「肉体的・精神的なケア」の粋を出ていないようです。ただし、薬物治療で軽快する場合が多いそうです。また、むずむず脚症候群自体の知名度が低く、睡眠障害やうつ病と患者が判断してしまうケースも多いようです。
睡眠導入剤などは症状を悪化させるケースもあるようで、適切な医師に相談をすることが肝心な症候群です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/むずむず脚症候群
まとめ
実在する奇妙な「症候群・精神疾患」いかがだったでしょうか?
宗教や文化に根ざすものなど人体は摩訶不思議なものだと再認識しました。
それでは本日はこの辺で失礼します!