創作とかに使えそうな「伝説的」な場所・土地

このサイトで度々更新している「創作に使えそうシリーズ」。
書籍系を中心に更新をしていましたが今回のテーマは「場所・土地」としました!
伝説的に語られる世界の様々な場所と土地を5箇所紹介しています!

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創作とかに使えそうな「伝説的」な場所・土地一覧

ゼウスに沈められた島:アトランティス

Athanasius Kircher's Atlantis

古代ギリシアの哲学者プラトンが著書「ティマイオス」や「クリティアス」の中で明言されている大陸のような大きさを持つ島だと言われている土地です。

強大な軍事力を持った国家があり、世界の覇権を握ろうとしますが、その行いがゼウスの怒りを買い海底に沈められたと語られています。

アトランティスを語る際に必ず登場する話題が「そもそも実在したのか?」という点で、地中海説、大西洋説など様々な説が現在も語られ実際に調査が行われています。

しかし、基本的に存在説は都市伝説的な扱いであり、オカルトの域を出ていません。そのため「モデルは存在するかもしれないが、実在はしなかった」というのが支流のようです。

特徴

  • 哲学者プラトンの著書に登場するゼウスによって沈められた島
  • 実在した場所に関しては諸説があるが、あくまで空想上のものであるとされる
  • 未だに科学的研究は行われており、調査が行われている

海底二万里や指輪物語にも影響を与えたとされ、アトランティスというロマンが作品に与えた影響は強いと思われます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アトランティス

ヤハウェの裁きを受けた都市:ソドムとゴモラ

John Martin - Sodom and Gomorrah

旧約聖書の「創世記」に登場する都市で、「性の乱れ」が原因でヤハウェの怒りに触れて天からの硫黄と火によって滅ぼされたとされています。

有名な話は、ロトの家族はヤハウェの使いから都市を滅ぼすことを聞き、脱出。その際に絶対に振り返ってはいけないというタブーを破ったロトの妻が「塩の柱」になったものです。

神話などで語られる「見るなのタブー」の典型的な話としてよく引き合いに出されます。

ソドムとゴモラは実在したという説があり、アテン群小惑星の落下と共に語られています。空中爆発した小惑星が大地に散らばり、実際に被害を受けた場所がソドムとゴモラというわけです。

特徴

  • 旧約聖書の創世記に登場。ヤハウェの怒りに触れて滅ぼされる
  • 性の乱れが横行しており、それが原因で滅ぼされたとされている
  • 科学的にソドムとゴモラを検証する調査が行われている

ウルトラマンに登場する怪獣ゴモラの名前の由来になったという説があるそうです。また、数多くの絵画や文学など芸術作品のモチーフとして使われています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ソドムとゴモラ

モデルは日本?:ワクワク

1154 world map by Moroccan cartographer al-Idrisi for king Roger of Sicily

中世アラブの中で「東方の地」に存在しているとされた島や国家の名称です。一説によると日本(=倭国)に由来しているとされています。

9世紀半ばに著された書籍にその名称が存在し、中国の東方に位置し、黄金に富み、衣服をはじめ様々なものが黄金で出来ていると記載されています。

ワクワクには「ワクワクの木」という女性の形をした果実がなるとされ、熟するとワークワークと啼くと言われています。特殊な果実や動物が居る場所と考えられていたようです。

場所に関しては、日本説以外にマダガスカル説やボルネオ説、フィリピン説など様々な説があり、現在も決着はついていないようです。

特徴

  • 9世紀半ばに著された書籍「諸道と諸国の書」に名称が登場し、解説されている
  • 不思議な果実や動物が存在し、黄金に溢れる場所とされている
  • 倭国(=日本)が由来となりワクワクと呼ばれるという説がある

封神演義で有名な藤崎竜の漫画「ワークワーク」は、このワクワクを舞台にした漫画となっています。僕はこの漫画ではじめてワクワクの存在を知りました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ワクワク

コンキスタドールが追いかけた黄金郷:エル・ドラード

Muisca raft Legend of El Dorado Offerings of gold

南アメリカのアンデス地方に伝わる、伝説の黄金郷のことで、大航海時代にヨーロッパ人の間で広まり、多くの人たちがエル・ドラードを目指したそうです。

エル・ドラードはスペイン語で「黄金の人」を意味する言葉で、実在したチブチャ文化の「全身に金粉を塗る儀式」を元に黄金郷の伝説が誕生したと言われています。

18世紀後半まで世界地図にも描かれアマゾンの奥地に黄金郷が実在すると信じられていたそうです。しかし、19世紀初頭には調査が進み伝説に終止符が打たれたようです。

コンキスタドールたちが目指した黄金郷はありませんでしたが、チブチャ文化をはじめ非常に高度な金製品を生み出す文化が存在していたことは間違いがないようです。

特徴

  • エル・ドラードはヨーロッパ人の間で広く信じられていた黄金郷
  • 実在した文化や儀式が元になっており、高度な金製品文化が伝説の下地になっている
  • 黄金郷自体を指す言葉としてエル・ドラードは定着している

大航海時代と結びついた人々の欲望と冒険心に結びついた伝説です。僕は随分とむかしに放映されていた「モンタナ・ジョーンズ」という作品でエル・ドラードを知りました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エル・ドラード

秘密の仏教王国:シャンバラ

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チベットに伝わる伝説上の秘密の仏教王国の名称です。中央アジアのどこかに存在する場所とされ、平和な理想郷とされているそうです。

シャンバラはインドのヒンドゥー教の教典「時輪タントラ」に登場するもので、モンゴルなど内陸アジアのチベット仏教圏に広く伝播したと言われています。

シャンバラには約9億の町があり釈迦族の王96人存在し、さらに権力のある大王が1人居ると言われています。

仏教とヒンドゥー教ではシャンバラの解釈は若干異なっており、大きな差は「カースト制度」の解消を説く仏教とカースト制度の立て直しを説くヒンドゥー教の違いがあります。

特徴

  • チベットに伝わる伝説上の秘密の仏教王国の名称
  • 平和な理想郷とされ、法が行き届いた平和な場所とされている
  • 仏教徒ヒンドゥー教ではシャンバラの解釈が異なっている

近代は西洋の神智学者らに注目されており、欧米でも広く知られるようになったそうです。ユートピア代名詞である「シャングリラ」はシャンバラをモデルにしているとされています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シャンバラ (チベット)

まとめ

創作とかに使えそうな「伝説的」な場所・土地いかがだったでしょうか?
ある時は、理想郷として、戒めとして、冒険心と欲望として、生まれた様々な場所。
誕生した経緯に、当時の人たちの心情が反映されているように感じます。

今後も「創作に使えそうシリーズ」は更新していきます。
世界に存在するちょっと面白いエピソードを紹介していきますのでご期待ください!

それでは、本日はこの辺で。

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