いつかのためのカッコイイ辞世の句・遺言5選【日本人編】

冬の雨とは何とも気が滅入ります。
皆様、風邪を引かないようご注意ください。
僕は早速、新年早々に風邪をこじらせました。
宗岡(@pre_muneoka)です。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/08/07 08:32 UTC 版)
(辞世の句 から転送)
辞世(じせい)とは、もともとはこの世に別れを告げることを言い、そこから、人がこの世を去る時(まもなく死のうとする時など)に詠む漢詩、偈、和歌、発句またはそれに類する短型詩の類のことを指す。
辞世の句は、人生を一言で表す言葉であると僕は考えます。
そして、不謹慎かもしれませんが非常にカッコイイ!
人生を生き切った人たちの言葉は重みが違います。
そんな訳で本日は日本の偉人たちの「カッコイイ辞世の句・遺言」をご紹介。
いつかのための参考にぜひ。
目次
辞世の句集
五月雨は 露か涙か 不如帰 我が名をあげよ 雲の上まで
室町幕府第13代征夷大将軍:足利義輝の辞世の句
最近では「剣豪将軍」として再評価されている人物。
有名な塚原卜伝の直弟子のひとりであり、歴代の征夷大将軍では最も武術に優れていたとか。
しかしその辞世の句も虚しく、彼の死によって室町幕府の権威は失墜。
15代目将軍義昭の京都追放によって幕府の幕は閉じます。
そういった歴史的な哀愁も含めて好きです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/足利義輝
身はたとひ 武蔵野野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
明治維新の精神的立役者のひとり:吉田松陰の辞世の句
松下村塾にて後の明治維新の中心人物になる男たちを育成。
高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などを教育したまさに「立役者」です。
安政の大獄によって処刑。
年配かと思いきや実は30歳で処刑されているので現代の感覚だと非常に若いです。
「親思う心にまさる親心けふのおとずれ何ときくらん」
こちらも辞世の句として知られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/吉田松陰
四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒
戦国時代の越後国の戦国大名:上杉謙信の辞世の句
毘沙門天の化身と言われ、越後の虎、軍神と名高い戦国大名です。
また、武田信玄との因縁で知られ小説や創作物では必ず良きライバルとして描かれます。
大の酒好きだったと言われ、辞世の句にも「一盃の酒」と入っています。
梅干しや味噌を肴に飲んでいたとされ、それが死因である脳溢血に影響したのではと言われています。
女性説も出ていますが、個人的にはあまり信ぴょう性はないかなと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/上杉謙信
葬式無用 戒名不用
連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近:白洲次郎
「従順ならざる唯一の日本人」として知られる凄腕の官僚。
僕はNHKのドラマから興味も持ったのですが非常に魅力的な人物です。
「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない」
外務省内で付けられたあだ名が「ミスター・ヴィトー(拒否権)」など破天荒な人物。
日本の戦後に関して、非常にリアリティを持っていた人物だと思います。
ちなみにこの辞世の句(遺言)は、白洲次郎の父親と同じであったと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/白洲次郎
頼むから仕事をさせてくれ
漫画の神様:手塚治虫
誰もが知る漫画の神様である手塚治虫の辞世の句。
正確には死に際の最期の言葉と言われています。
手塚治虫はナポレオンなどと同じくショートスリーパーだったと言われており、激務家であったと言われています。
極度の負けず嫌いで同時代、新時代のクリエイターたちに憎悪に近いほどの対抗心を持って作品を製作していたとそうです。
最期の時も、昏睡、ペンを握る、昏睡を繰り返し、妻が「もういいんです」と言うほど。
漫画の神様は最期までひとりの漫画家として生き切ったそうです。
トレードマークのベレー帽と満面の笑みといったイメージですが、調べるほど苛烈な人物であり、最期の言葉は非常に手塚治虫らしい言葉なのかもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/手塚治虫
まとめ
偉人たちの辞世の句・遺言はどうだったでしょうか?
多くの偉人たちは辞世の句を残しているのでぜひ、調べてみてください。
辞世の句をより理解するためにその人物を調べてみるのも面白いものです。
ちなみに、漫画でも辞世の句・遺言(死に際の言葉)がありますがちょっとご紹介。
- 幸せにおなり……だ…
- べろべろばぁ
- さぁ次は…あの子たちに何を弾いてやろう…
- 私は本物の人生を生きた
…「からくりサーカス名言集」になっちまった。
誰の台詞かを書くとネタバレになるので伏せておきます。
とりあえず、未読の人は読んだほうがいい漫画です。
中だるみが…と言われる藤田作品ですが、僕は中だるみを含めて大好きです。
登場人物たちの熱い生き様はまさに超王道の少年誌。
こういう漫画がいまも連載されるべきだと思います。
進撃の巨人も好きで読んでいるのですが、面白い漫画であっても「面白い少年漫画」かはちょっと疑問です。少年漫画としてはあまりにもダークな気がします。
話がだいぶ逸れましたが、次回はカッコイイ辞世の句・遺言5選【海外編】です。
ご期待ください!