【男子高校生必見】僕が愛した青春小説
男子高校生必見と大げさなことを書いての紹介になります。
数十年前ですが僕は高校生で、しかも「男子校」に通っていました。
運良く本を読む仲間たちが多く、かなりの数の本を読んだ記憶があります。
本日は「男子高校生」「青春」をテーマに5冊の思い出深い小説たちを紹介します!
僕が愛した青春小説5選
レヴォリューション No.3
「GO」「フライ,ダディ,フライ」の作者である金城一紀さんの小説です。
作品舞台は「落ちこぼれの男子校」という僕の青春に見事にマッチした作品です。
高校生の時に仲間内全員が夢中になった傑作青春小説です。
元秀才の主人公、喧嘩が強い朴舜臣、みんなのリーダー板良敷、超不幸体質の山下など……魅力あふれるキャラクターたちがエネルギッシュに作品内を駆け巡る内容です。
余りあるエネルギーを何に使えばいいのか、カッコイイことって何なのか、そんな男子高校生の疑問に対して考えるきっかけを与えてくれる作品です。
何かしたいけどわからない男子高校生にオススメです。
深夜特急
沢木耕太郎さんの紀行小説で「バックパッカーたちのバイブル的作品」です。
僕らはこの本を読んで当然のように旅に何度も出かけました。僕はひとり旅もしましたが強い影響を受けたことは間違いありません。
アジアからヨーロッパを巡る旅なのですが、苦労や葛藤はもちろんのこと、当時の文化や時代などが透けて見える楽しさがあります。
まずは手にとって見て、旅を擬似的に楽しんでみるのもありだと思います。
読み終わる頃には僕のように青春18切符を買っているはずです。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
今回紹介する中で唯一のライトノベル作品です。作家は「NHKにようこそ!」で有名な滝本竜彦。あまりライトノベルを読まないのですが、これは妙にハマりました。
誤解を恐れずに言えば「文章は上手くない」です。ストーリーもライトノベル的には、特別特殊ではありません。
しかし、溢れ出る作者の「必死さ」が何とも独特な雰囲気を醸し出しています。人間が必死に本気で死ぬ気で何かをしようとすると、これだけ鬼気迫るのか……と驚いたほどです。
主人公の叫びなのか、作者の叫びなのかわからないほどの熱量こそが、作家:滝本竜彦の最大の魅力だと思います。
ノルウェイの森
おそらく人生でもっとも読み返した小説で村上春樹の代表作のひとつです。
個人的には「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の方が好きなのですがなぜか読んでしまう魔力があります。
おそらく「なんと呼んでいいのかわからない小説」という点が僕を引きつけ、何度も理解しようとページをめくらせるのだと思います。
不可思議が魅力的な小説で、好みがはっきりとする内容だと思います。ただ日本を代表する作家のひとりである村上春樹の小説は一冊は読んでみるべきかなと思います。
あと、微妙に官能的なシーンがあるのですが僕のフェチズムを決定付けるほど描写がいいです。アホなこと書いてすいません。
エグザイルス
人生でもっとも影響を受けた書籍です。現在、ラジオのDJや小説家などで活躍されているロバート・ハリスの自伝です。
どうしても辛い時に読むのですが、いわゆる「啓蒙本」とも「セラピー本」ともまったく違うパワーをもらうことが出来ます。
波瀾万丈な人生が書かれているのですが、読者に対して説教や慰めはありません。ただ、一人の人生に対して立ち向かってきた男としてのアドバイスが書かれているだけです。
「俺は厳しい状況をこうやってサバイブした。じゃあ、お前はどうするんだ?」
読む度に兄貴分のように語りかけてくれるような、そんな魅力がある一冊です。
今回紹介した中では断トツでオススメの作品になっています!
まとめ
【男子高校生必見】僕が愛した青春小説いかがだったでしょうか?
今回紹介した本の大半はすでに手元にはありません。
多くが友人や後輩にあげてしまったからです。
そしてふと本屋で買って、また誰かにあげて……それを繰り返しています。
そんな感じで僕の本棚はいつも空っぽです。
当時の友人たちと飲みに行くと「お前のくれた本がさ」なんて会話になります。
高校生の時のプレゼントが酒の肴になるなんて、なかなか楽しいです。
友人のプレゼントに迷っていたら、一冊プレゼントしてみてはいかがでしょうか?
それでは本日は失礼致します。