無駄にカッコイイ歴史の事件・作戦名【アメリカ編】
新シリーズ「事件・作戦名」の三回目は大国アメリカをピックアップ。
今回も名称だけではなく、簡単な事件・作戦の概要も解説しております。
それでは無駄にカッコイイ事件・作戦名をお楽しみください!
アメリカの事件・作戦名
オーバーロード作戦
名称:オーバーロード作戦(ノルマンディー上陸作戦)
時期:1944年6月6日~1944年7月中旬
世界でもっとも有名な軍事作戦でアメリカを含む連合軍によって行われたナチス・ドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦のことを指しています。
最大規模の上陸作戦で、その記録は未だに塗り替えられていません。
本作戦は結果的にナチス・ドイツに対して大きな打撃を与えることになりました。しかし、連合軍側も戦死・戦傷 約120,000人を出すなど多くの犠牲を出しました。
歴史的な意味から映画やゲームの題材として頻繁に取り上げられています。特にスティーヴン・スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」は非常に有名です。
作戦名の由来は不明ですが、「オーバーロード=大領主」を意味する言葉です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ノルマンディー上陸作戦
イーグルクロー作戦
名称:イーグルクロー作戦
時期:1980年4月24日~4月25日
1979年に発生したイランアメリカ大使館人質事件で、人質となった人たちを救出するために行われた一連の作戦の通称です。
はじめてアメリカ陸軍の特殊部隊である「デルタフォース」が投入された事件としても有名ですが、ヘリコプターのトラブルが発生するなどして本作戦の任務は失敗に終わっています。
この一連の事件は、最終的にアメリカ政府とイラン政府の水面下で交渉が実を結び、人質の解放とともに解決をします。
本作戦の失敗からアメリカ軍は「第160特殊作戦航空連隊」「DEVGRU」を設立したと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/イーグルクロー作戦
押さえ切れない憤怒
名称:押さえ切れない憤怒(グレナダ侵攻)
時期:1983年10月25日~12月15日
島国グレナダで1983年に発生したクーデター時に行われた軍事作戦の名称です。侵攻作戦はアメリカ軍、東カリブ諸国機構、バルバドス、ジャマイカによって行われました。
この作戦はベトナム戦争以来初の大規模な軍事行動となり、結果的には完全勝利となる侵攻となりました。
非常に力強い作戦名である「押さえ切れない憤怒」ですが、由来はわかりませんでした。士気を高めるために仰々しい作戦名を付けると言われるのでその一環だと考えれます。
グレナダ侵攻はクリント・イーストウッドによって監督・主演された「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」でも有名です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/グレナダ侵攻
プレイング・マンティス作戦
名称:プレイング・マンティス作戦
時期:1988年4月14日
イラン・イラク戦争中に行われたアメリカ海軍の作戦で「プレイング・マンティス=祈るカマキリ」の名称が付けられた作戦のことです。
アメリカ海軍の艦艇が損害を受けたことに対する報復行動として実行されました。
プレイング・マンティス作戦は第二次世界大戦後、アメリカ海軍が行った最大規模の水上戦闘で結果的にイランの2隻の軍艦および6隻の武装高速艇を撃沈させる成果となりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/プレイング・マンティス作戦
オデッセイの夜明け作戦
名称:オデッセイの夜明け作戦
時期:2011年3月19日~
リビア上空の飛行禁止区域設定を実行するために行われた作戦名です。本作戦は2011年リビア内戦でのカダフィ政権軍による反カダフィ勢力に対する空爆が行なわれたことにより提案されました。
国際連合安全保障理事会決議1973に基づく軍事行動の一環で、アメリカだけでなく複数の国家によって作戦が行われ各国の作戦名で呼ばれてます。
アメリカ軍は計20カ所のリビア軍防空・通信施設を標的に、計114発のトマホーク巡航ミサイルを発射したとされ、リビアの空軍力は壊滅状態になったと言われています。
作戦名のオデュッセイア(オデッセイ)と言えば、ホメーロス作の古代ギリシアの長編叙事詩が有名ですが、作戦名との関係性は不明です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/オデッセイの夜明け作戦
まとめ
無駄にカッコイイ歴史の事件・作戦名【アメリカ編】いかがだったでしょうか?
なかなかかっこよさげな作戦名を集めてみました。
ヤフー知恵袋では、作戦名に付けられ方に関して回答が複数寄せられています。
アメリカの軍事作戦は「士気を上げるためにカッコイイ名前」が基本なような気がします。
事件・作戦名を扱った記事はまだ3つしかないので今後増やしていきたいと思います。
それでは本日はこれで失礼致します!