【※閲覧注意】歴史に蠢く危険な二つ名・異名【未解決事件編】
今回の記事は、猟奇的・暴力的内容を含みます。
閲覧にはご注意ください。
犯罪者の異名シリーズですが今回は「未解決事件」をテーマにお届けします。
いまだに正体不明の犯罪者たちの異名を御覧ください。
繰り返しますが「閲覧注意」です!
覚悟完了している方はどうぞ!!
危険な二つ名・未解決事件編
切り裂きジャック
時期:1888年8月31日~11月9日(約2ヶ月)
場所:イギリス
犠牲者:5人(※ただし犯人が捕まっていないので犠牲者が他にいる可能性がある)
未解決・犯人不明の代名詞と言えば「切り裂きジャック」です。世界一有名な殺人鬼、世界一有名な未解決事件と言っても問題ないでしょう。
犯行予告を新聞社に送りつけるなど大胆な行動でも知られ、劇場型犯罪の元祖とも呼ばれています。
売春婦のみをターゲットにして鋭利な刃物で切り裂くという犯行スタイルを持っており、臓器の摘出方法などから医療や解剖学に精通している人間が犯人だと言われています。
犯人に関しては、いまだに解明されておらず、その犯人像は当初から現在に至るまで「一種のロマン」として追われ続けています。
特徴
- 女性のみをターゲットに犯行を行う
- 遺体を解体、一部の臓器を持ち帰る傾向にある
- 様々な犯人説があり、いまだに議論されている
異名の「切り裂きジャック」ですが「切り裂き」の部分は犯行のスタイルから取られており、「ジャック」の部分は日本で言う「名無しの権兵衛」的な意味合いです。
犯人ですが「医療知識を持った人物」が有力であるとされ、医者などを中心に複数の人物が容疑者として挙がっています。ただし、決定打に欠けており現在も犯人は不明とされています。
複数の模倣犯が居たという説や女性犯人説、王族関与説など様々な説があり、現在では「ロマン」として犯人を追うという側面が強くなっている事件です。また、そのインパクトから様々な創作でモチーフにされています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/切り裂きジャック
ゾディアック
時期:1968年12月20日~1974年あたり?
場所:アメリカ
犠牲者:5人(※ただし犯人が捕まっていないので犠牲者が他にいる可能性がある)
アメリカ史に残る犯罪者であり一時期「ゾディアック」は連続殺人鬼の代名詞となったほど、影響力のある人物でした。
非常に自己顕示欲が強い人物であり、犯行声明を警察や新聞社に送りつけ、トークショー番組に声のみで出演するなど「劇場型犯罪」の典型というべき行動をとりました。
上の画像は目撃者の証言によって作られたモンタージュです。下記の画像のゾディアックのシンボルマークです。犯行声明文などに描かれました。
特徴
- 自己顕示欲が非常に強く犯行声明などを繰り返した
- その犯行スタイルは後の連続犯罪者にかなりの影響を及ぼした
- 自称娘が2009年に名乗りでている
異名の「ゾディアック」は本人が名乗ったものであり、意味は「黄道十二宮(一般的には星座)」を表す言葉です。
度重なる警察への挑発行為やマスコミへの過剰なアプローチなど、これは余裕ではなく目立つことそのものが犯人の目的だったのではないかと疑いたくなります。
1969年10月に犯行や連絡が終わりましたが、1974年にサンフランシスコ市警察へすでに37人を殺害したこと、新聞で大きく取り扱わないと「凄まじいことをする」という2通の手紙が送られます。
警察は「37件も該当する事件はない」と反論をするとそれ以来、ゾディアックからの連絡はこなくなったそうです。真相は闇の中ですが「父親がゾディアックだった」と語るデボラ・ペレスさんが2009年に現れています。
ただし、証拠としていた物品は証拠にならず、また過去にジョン・F・ケネディの非嫡出子と自称していたこともわかり、あまり真剣には取扱れていないようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゾディアック事件
ジャック・ザ・ストリッパー
時期:1964年~1965年
場所:イギリス
犠牲者:6名(※ただし犯人が捕まっていないので犠牲者が他にいる可能性がある)
売春婦ばかりを狙うスタイルなど先述した「切り裂きジャック」と似ている部分が多く、異名である「ジャック・ザ・ストリッパー」も「ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)」からとられています。
強制的なディープ・スロートの結果、窒息死をさせるという残忍な方法で殺害。また被害者は歯を折られていたそうです。
特徴
- 切り裂きジャックと同じように売春婦ばかりをターゲットにする
- 被害者の口を執拗に攻撃している
- 最有力容疑者が自殺をしている
ストリッパーの部分は犯人が被害者女性を全裸にして遺棄していたことからつけられました。切り裂きジャック風に言うと、剥ぎ取りジャックという感じになると思います。
「ロンドン裸体殺人」「ハマースミス殺人」「ハマースミス裸体事件」とも呼ばれています。ハマースミスはロンドン特別区内になる地名です。
警備会社に勤務する警備員が最有力の容疑者とされていますが、未だに犯人は不明です。また、被害者の数人はポルノ映画などにも出演しており、ポルノ映画関係者が犯人であるとする説もあるそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジャック・ザ・ストリッパー
フィレンツェの怪物
時期:1974年・1981年~1985年
場所:イタリア
犠牲者:8組16名(※ただし犯人が捕まっていないので犠牲者が他にいる可能性がある)
犯人がイル・モストロ・ディ・フィレンツェ(Il Mostro di Firenze、「フィレンツェの怪物」という意味)もしくは「イル・モストロ」と呼ばれたことから「イル・モストロ事件」として呼ばれています。
車に乗ったドライブをしているカップルを狙い殺害するという犯行スタイルで、わかっているだけでも8組16名の人間を殺害しています。
特筆すべきは「犯行は年に1回程度のペースで淡々と行われている」という点です。この手の犯人は殺人衝動の間隔が短くなっていくことが多いので、特殊なケースといえます。
また、被害者を選定した形跡はほとんどみられないので、淡々と車に乗ったカップルを事務的に殺害していた可能性があります。
特徴
- カップルのみを狙うカップル殺人犯
- 遺体を切開し性器を持ち去る
- 年に1回程度のペースで、夏の月のない夜に犯行を行う
犯行は大きく前期:1974年と後期:1981年~1985年にわかれています。定期的に淡々と仕事をこなすように殺人を行うというスタイルに非常に不気味さを感じます。
1993年に男性が容疑者として捕まりますが、犯行を否認したまま1998年2月22日に亡くなっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/フィレンツェの怪物
キングズベリー・ランの屠殺者
時期:1935年~1938年
場所:アメリカ
犠牲者:12名(※ただし犯人が捕まっていないので犠牲者が他にいる可能性がある)
キングズベリー・ランの屠殺者またはクリーブランド胴体殺人者と呼ばれる正体不明の殺人鬼です。犠牲者はすべて「斬首」されており、頭部が見つからずに身元が不明な犠牲者が多いのもこの事件の特徴です。
背景として、世界恐慌の傷が癒えていない時期で、殺人はスラムに住む人達をターゲットに行われたために犯人どころか犠牲者の身元がわからないケースも多かったようです。
この事件はアル・カポネの摘発で有名なエリオット・ネスが担当をしています。
特徴
- 被害者は全員「斬首」されている
- 男性犠牲者の大半が「去勢」されている
- 犠牲者の身元捜査が難航し、未だに特定出来ない犠牲者が複数いる
異名の「キングズベリー・ラン」は最初の犠牲者が発見された土地の名前です。犠牲者の切断面は滑らかであり、肉体の切断に関して何らかの経験や技術を持った人物が犯人であるとされていました。
Francis E. Sweeney博士がもっとも疑われた容疑者でしたが、博士は捜査を担当したエリオット・ネスの政敵の従兄弟にあたり政治的な理由も影響してか逮捕には至りませんでした。
ただし、博士が犯人であった確固たる証拠もなく、事件は迷宮入りとなりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/キングズベリー・ランの屠殺者
まとめ
歴史に蠢く危険な二つ名・異名【未解決事件編】いかがだったでしょうか?
事件によってはある意味「ロマン」の粋までいっているものもあり、事件解決のために最新の科学調査などが行われているものも存在します。
海外ドラマなどの関係で有名になった時効を過ぎてしまった未解決事件を証拠や自白があれば事件として立件が可能な「コールド・ケース」もあり継続して調査が行われています。
毎回ご紹介をさせて頂いていますが、下記のサイト様が非常にオススメです。
記事をまとめる際も参考にさせて頂いております。
言わずもがなですが「閲覧は自己責任」でお願いします!
それでは。