【悪妻・悪女】歴史に名を残した悪い女たち

本日は歴史に名を残した「悪妻・悪女」をテーマに凄い女性たちをご紹介!

時代や文化が違えば「悪の概念」「女性観」は変動していくものですが、時代を超えた悪名高き女性たちはとんでもないエピソードを持っています。

いまだに語り継がれる5人の女性たちのエピーソードをお楽しみください!

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5人の歴史に名を残した悪い女たち

売春所に入り浸った皇妃:メッサリナ

Hans Makart 003

ウァレリア・メッサリナ
20年~48年

ローマ皇帝であるクラウディウスの皇妃だった女性で、強欲さ・冷酷さの代名詞として「メッサリナ」が使われたほどの悪女です。

  • 夫をそそのかし、自分を不快にさせた者や敵対者を処刑
  • W不倫の果てに夫を殺害しようとする
  • 乱交パーティなどを開き性欲を満たしていたとされる

メッサリナでもっとも有名なエピソードは「性欲を持て余した挙句、スキッラという名前で売春婦をしていた」というものです。

最期は夫であるクラウディウスを殺害しようとしたために殺害され、食事中にその報告を聞いたクラウディウスは「もっとワインが欲しい」とだけ答えたと言われています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/メッサリナ

暴君ネロの母親:アグリッピナ

Messalinaandbritannicus

小アグリッピナ(ユリア・アグリッピナ)
15年11月6日~59年3月19日(23日)

ローマ皇帝であるクラウディウスの4番目の妻で、皇帝ネロの母親として有名な人物です。夫であるクラウディウスの姪でもあります。

  • 違法であった叔姪婚を権力のためだけに押し通した
  • 夫に毒キノコの料理を食べさせて暗殺したと言われている
  • 息子であるネロと近親姦をしたと言われている

悪名高い人物で有名ですが、優れた権力掌握術や高い教養など卓越した政治的手腕でも知られています。彼女の人生はネロを帝位につけることに奔走した人生だったとも言えます。

最期は最愛の息子の命令によって殺害され、最期の言葉は「刺すならここを刺すがいい。ネロはここから生まれてきたのだから」と腹(あるいは股)を指して言い放ったと言われています。

悪女ふたりの夫だったクラウディウスには同情が隠せません。政治家として有能な人物だたようですが、家庭には恵まれず、息子もネロによって殺害されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/小アグリッピナ

悪妻の代名詞:クサンティッペ

Socrates and Xanthippe

クサンティッペ
生没年不詳

古代ギリシアの哲学者であるソクラテスの妻です。悪妻の代名詞とされ「世界三大悪妻」のひとりに数えられる人物です。

ソクラテスは妻に対して下記のような言葉で語ったとされています。

「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」
「よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる
「この人とうまくやっていけるようなら、他の誰とでもうまくやっていけるだろうからね」

彼女のエピソードは後世の創作が多いと言われており、実際のクサンティッペ像はほとんどわかっていないと言われています。

悪妻というキャラクターの方が、大哲学者ソクラテスの偉大さがより引き立つとも思うので、過剰にエピソードが作られたものだと考えられます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/クサンティッペ

紅色女皇:江青

Jiang Qing 1976

江青
1914年3月~1991年5月14日

中国の指導者であるの毛沢東の4番目の夫人で政治指導者、女優だった経歴を持つ女性です。悪名高き「文化大革命を主導した人物」として歴史にその名を残しています。

  • 毛沢東の威を借りて個人的欲望を満たすために行動を行った
  • 四人組のひとりとして多くの人物たちを処刑・失脚させた
  • 個人的恨みから女優や伝統芸能の排斥を行った

近年では中国三大悪女に江青を足して「中国四大悪女」と呼ぶ向きもあるという、悪女の代名詞的な存在です。

政治的な活動を行わないという条件で結婚を行ったのに、結局は「大躍進政策」の失敗あたりから政治的干渉を強めて、文化大革命で一気に政治的な行動や発言を強めたとされています。

毛沢東の死後に逮捕・投獄され、最終的には獄中で自殺をしています。遺書には「毛主席あなたの生徒あなたの戦友がいま…会いに行きます」と書かれていたそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/江青

20世紀最悪の女独裁者:エレナ・チャウシェスク

Elena Ceausescu portrait

エレナ・チャウシェスク
1916年1月7日~1989年12月25日

ルーマニア社会主義共和国の元首で、、ルーマニア共産党政権の頂点に立ち続けたニコラエ・チャウシェスクの妻だった女性です。

  • 秘密警察を使い敵対する勢力や国民を弾圧
  • 他人に書かせた100以上の論文を発表し、名誉博士号の収集
  • 避妊と堕胎手術を禁止し、法律で女性に5人以上子供を産むことを強要

江青から「指導者の妻はもっと政治に関わるべきだ」とのアドバイスを受けて政治的な活動を行うようになったと言われています。夫と共に個人崇拝を強めていったそうです。

彼女の行った子どもにまつわる政策は「チャウシェスクの落とし子」と呼ばれる大量の孤児を生み出し、治安の悪化、エイズの蔓延などを生み、社会問題として続いています。

最終的には「6万人の大量虐殺と10億ドルの不正蓄財などの罪で起訴」され、夫とともに銃殺刑に処されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/エレナ・チャウシェスク

まとめ

【悪妻・悪女】歴史に名を残した悪い女たちいかがだったでしょうか?
様々な時代から有名なエピソードを持った女性たちをピックアップしました。

エレナ・チャウシェスクに関しては漫画「BLACK LAGOON」の双子編のエピソードで知っている方も多いかもしれません。

ルーマニアはヨーロッパでもっともエイズ患者が多い国で、彼女の起こした政策の結果によるところが大きいです。犠牲になるのは弱者である子どもや女性なのは戦争と同じです。

政治と戦力は切り離せない問題ですが、局部に集中した時の恐ろしさは歴史が証明しています。今後「失敗した政策」的なかたちで記事にしていきたいと思います。

それでは本日はこれで失礼します!

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