歴史に登場した不可思議な人・物たち【奇妙・不思議】
本日は歴史に登場した不可思議な人物や物をテーマにお送ります。
少しだけ歴史の「不思議」を覗きこんでみてはいかがでしょうか?
目次
歴史に登場した不可思議な人・物たち
首のないニワトリ:首なし鶏マイク
首なし鶏マイク
1945年4月~1947年3月
アメリカにいた「頭がないまま生存したニワトリ」のことです。
農家を営むロイド・オルセンが夕食のために鶏の首を刎ねると絶命せずにフラフラと歩き始め普通の鶏と同じ行動を行ったそうです。
翌日になっても鶏は生きていたので、ロイド・オルセンたち家族はスポイトで水や餌を与えマイクという名前で飼われることになったそうです。
その後、ユタ大学に持ち込まれ科学者たちを驚かせたそうです。死なない鶏は評判となり見世物としてかなりの収入を稼いだそうです。
マイクはギネス記録に首がないまま最も長生きした鶏として記録されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/首なし鶏マイク
最古の人工知能?:チェスを指す機械
チェスを指す機械:トルコ人
1770年~1854年
1770年にヴォルフガング・フォン・ケンペレンによってマリア・テレジアを喜ばせるために作成されたチェスを指す機械のことです。
当然、当時はコンピュータなどはないので「手品の一種」であり中にチェスの名人が隠れているというシンプルなものでした。
中に人が居ることは疑われていたそうですが、まるで機械仕掛に見えるような仕掛けが所々にあり、1820年代になるまでその正体は発覚しませんでした。
- マリア・テレジア
- ナポレオン・ボナパルト
- ベンジャミン・フランクリン
歴史を作ったそうそうたるメンバーとチェスを指しています。
1854年7月5日に火災に巻き込まれオリジナルは焼失していますが、一部オリジナルの部品を利用したものが1989年11月に復元されました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/トルコ人 (チェス)
合衆国皇帝:ジョシュア・ノートン
ジョシュア・エイブラハム・ノートン
1819年(不明)~1880年1月8日
自らを皇帝ノートン1世と称し、サンフランシスコで生活をした男性です。
その人柄から数多くのサンフランシスコ市民に愛され、晩年には高貴な人物の血族・王族との関連などが指摘された謎多き人物です。
- 様々な勅令を出し、中には実に先進的なものもあった
- 独自の紙幣を発行しており、それが完全に承認されていた
- サンフランシスコ市民に愛され葬儀には3万人が参列した
投機に失敗した元実業家が、統合失調症になったのではないか?
これがもっとも有力な説と言われています。
ただし、その人格や革新的な勅令、ヴィクトリア女王やリンカーンとの手紙のやり取りなどただの奇人と呼ぶにはあまりに魅力的な人物です。
少なくとも彼は数多くのサンフランシスコ市民に愛され、彼を愛する人達に職業的・人種的・宗教的な区別はなかったということです。
個人的に凄く好きな人物で、彼の人間性を表す言葉は亡くなった際にニューヨーク・タイムズ掲載した追悼記事です。
彼と同じ称号を持つ人物で、この点で彼に立ち勝る者は1人もいない」
なかなか感慨深い言葉ではないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョシュア・ノートン
建設を繰り返す幽霊屋敷の女主人:サラ・ウィンチェスター
西部劇の代名詞である「ウィンチェスターライフル」で有名なウィンチェスター家の未亡人です。サラ・ウィンチェスターは38年間365日休まず建設工事を繰り返しました。
その結果できたのが「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」と呼ばれる建築物で、世界的に有名な幽霊屋敷のひとつです。
彼女がこのような奇妙な行動を行った理由は、娘と夫の死によるものです。
霊媒師は彼女に「銃によって死んでいった人たちの霊のために家を建てろ。建設をやめれば貴女も死んでしまう」とお告げをします。
- 40の寝室と2つの舞踏室を含む、およそ160の個室
- 47個の暖炉と1万枚の窓ガラス、17の煙突
- 2つの地下室と3つのエレベーターなど
これほどの規模の工事を生涯にわたって続けたそうです。
その奇妙な行動と実際に建築物が残ってることから、小説や映画など様々な作品のモチーフとして使われています。
この建物はGoogle Earth上からも確認できます。
→ ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
健康保菌者:腸チフスのメアリー
メアリー・マローン
1869年9月23日~1938年11月11日
世界で初めて臨床報告されたチフス菌の健康保菌者の女性です。
健康保菌者というのは、無症候性キャリアとも呼ばれ「病原体による感染が起こっていながら明瞭な症状が出ず、感染症を伝染してしまう可能性がある状態」を指します。
本人に病気の自覚症状がないので、無意識のうちに感染症を広める可能性があるのです。メアリー・マローンの場合も無自覚による感染の拡大でした。
1900年代初頭にニューヨーク市周辺で散発した腸チフスの原因とされ、腸チフスのメアリーという異名で呼ばれています。
- 健康保菌者の存在が一般的に浸透した
- 公衆衛生の意識を高めることに繋がった
- 彼女がアイルランド系移民だったため差別問題としても議論される
彼女が社会に与えたインパクトは大きく、医療・移民・公衆衛生と個人の人権など様々な議論を引き起こしました。
数奇な運命を送った「奇妙な人物」としても彼女の生涯は語られています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/腸チフスのメアリー
まとめ
歴史に登場した不可思議な人・物たちいかがだったでしょうか?
歴史には興味が尽きない人や物で溢れています。
今回の記事をきっかけに歴史に登場した様々な「不思議な人たち」を調べていただければと思います!
それでは、今回はこれで失礼します。