歴史に蠢く危険な二つ名・異名【アウトロー編】

今回の二つ名・異名は裏の社会のアウトローたちを紹介していきます。
マフィア・ギャングとして生きた刺激的な男たちの異名をお楽しみください!

同じくアウトローたちが活躍した西部開拓時代の異名もどうぞ!

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アウトローの危険な二つ名・異名集

Public Enemy No.1:ジョン・デリンジャー

John_Dillinger_mug_shot

ジョン・ハーバート・ディリンジャー・ジュニア
1903年6月22日~1934年7月22日

禁酒法や世界恐慌の影響下にあったアメリカで銀行強盗を繰り返した人物。
紳士的な立居振舞いと鮮やかな強盗テクニックで義賊的人気を博しました。

FBI初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーから「社会の敵ナンバーワン(Public Enemy No.1)」と指名されます。

情報提供者には5,000ドル、捕らえた者には20,000ドルの賞金が出されたそうなので、社会的な影響力の高さが伺えます。

犯罪王とまで言われたディリンジャーの最期は売春婦の密告による死でした。
FBI捜査官たちによってディリンジャーは殺害されます。

FBI捜査官はデリンジャーと売春婦を見失わないように売春婦に派手な「赤いドレス」を着用させたそうです。

そのため、アメリカでは「赤いドレスの女」は「自分を破滅へ導く運命の女」を意味する言葉として使われているそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・デリンジャー

スカーフェイス:アル・カポネ

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アル・カポネ
1899年1月17日~1947年1月25日

アメリカの禁酒法時代に密造酒の製作・販売、売春、賭博などで財をなしたギャング。
暗黒街の顔役」としてアメリカ史を通してもっとも有名なギャングのひとりです。

異名の由来は文字通り、顔に傷があったから「スカーフェイス」と呼ばれたそうです。
本人はこの異名が嫌いだったそうで、本人の前で口にするものはいなかったそうです。

アル・カポネと言えばアメリカ財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」とザ・ロックと呼ばれた「アルカトラズ刑務所への服役」でしょう。

エリオット・ネスを中心とした「アンタッチャブル」はアメリカ財務省捜査官で構成された少数精鋭のチームで、国家禁酒法違反の面からアル・カポネを追い詰めました。

彼らの活躍は「アンタッチャブル」で映画化され、広く知られています。

アルカトラズ刑務所は別名「ザ・ロック」「監獄島」と呼ばれた刑務所で、アル・カポネは脱税によってこの場所に収容されていました。

アルカトラズ刑務所はその歴史や「難攻不落」というイメージから様々な作品に登場します。

アル・カポネの最期は梅毒によって死亡したと言われています。
また、梅毒の治療にはじめてペニシリンが投与された人物と言われています。ただし、病気の進行が進みすぎておりペニシリンは効果がなかったそうです。

彼が亡くなった際にニューヨーク・タイムズは「悪夢の終わり」と掲載を行いました。

しかし、彼の後継者たちが新たに暗躍していくことになります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アル・カポネ

ムーニー:サム・ジアンカーナ

Sam_Giancana

サルヴァトーレ・”サム”・ジアンカーナ
1908年6月15日(記録上は5月24日)~1975年6月19日

シカゴのマフィア集団シカゴ・アウトフィットのボスであり、先述したアル・カポネの部下として頭角を表した人物として知られている人物です。

また第35代アメリカ合衆国大統領であるジョン・F・ケネディ当選の影の功労者であると言われ、ケネディ家との深く暗い繋がりを指摘される人物でもあります。

異名の「ムーニー(Mooney)」は狂ったという意味を表す言葉です。

彼を語る上で外せないのがケネディ家との関わりです。

選挙活動支援など深い関わりがあったとされ、マフィアに対する取締政策を進めるケネディに怒り、ケネディ暗殺にも関与したと噂されています。

またCIAとの協力でも知られ「カストロ暗殺計画を引き受けた3人のボスの一人」としても歴史に名を残しています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/サム・ジアンカーナ

暗黒街の首相:フランク・コステロ

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フランク・コステロ
1891年1月26日~1973年2月18日

イタリア出身のギャングでコーサ・ノストラ幹部。暴力を好まず、政治力で戦うタイプだったようで、その沈着冷静な態度や影響力から「暗黒街の首相」と呼ばれた人物。

表の世界ではFBIのジョン・エドガー・フーヴァー長官との付き合いやジョン・F・ケネディの父親であるジョセフ・P・ケネディとの付き合いがあったそうです。

裏の世界ではコーサ・ノストラの最高幹部:ラッキー・ルチアーノと知り合い、彼の組織掌握に協力するなどそうそうたる人物たちとの繋がりをもった人物でした。

アル・カポネの反対を押し切ってスロットマシン事業のルイジアナ進出し、成功を治めるなどビジネスに対して才覚を持っていたようです。

麻薬ビジネスだけはご法度としており、ファミリー全体に麻薬の売買を禁止していたそうです。ギャンブルや密造酒とは違い麻薬はあまりにも「リスクが高い」と考えていたようです。

ギャング内の血で血を洗う権力抗争にも負けず、引退後にドントしての優雅な余生を過ごし最期は心臓発作で亡くなりました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/フランク・コステロ

オッド・ファーザー:ヴィンセント・ジガンテ

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ヴィンセント・”チン”・ジガンテ
1928年3月29日~2005年12月19日

ジェノヴェーゼ一家の一員で後に組織のボスになる人物です。
先述したフランク・コステロと権力争いをしていたヴィト・ジェノヴェーゼに近い幹部で、フランク・コステロを狙撃したことでも有名。

異名の「オッド」は奇妙・頭のおかしいという意味で、彼は精神錯乱を演じることで様々な裁判を乗り切ることに成功しています。

表向きはアンソニー・”ファット・トニー”・サレルノにボスの座を譲り、本人は裏から組織を支配していたそうです。

彼の別の異名である「チン」は顎のことで、メンバーは彼の名前を語ることを禁止されていたために、彼のことを語る際は顎を指さすことで意思の疎通をしたそうです。

彼が精神錯乱を演じていることが発覚したのは2003年の司法取引からです。
2010年に釈放が決まっていましたが、2005年に心臓病で亡くなっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィンセント・ジガンテ

まとめ

裏社会で暗躍したアウトローたちの異名いかがだったでしょうか?
アウトロー作品と言えばもっとも有名なものは「ゴットファーザーシリーズ」でしょう。

ゴッド・ファーザー – 予告編

こちらが、映画の予告になります。
重厚感のある映像・演技・音楽…など傑作と呼ぶに相応しい映画です。

あと、ギャングを描いた作品としてはアニメ「ガングレイブ」が大好きです。

元はSFっちくなゲーム作品ですが、主人公たちの過去編はギャング作品となっており、非常に面白い作品です。

壮年期のハリー・マクドゥエルを演じる磯部勉さんも、青年期のハリー・マクドゥエルを演じる浜田賢二さんも最高でした。

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