ギリシャ神話に登場する魅惑の美少年たち

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Waterhouse_Hylas_and_the_Nymphs_Manchester_Art_Gallery_1896.15.jpg

本日のテーマはずばり「魅惑の美少年」たち!
人間だけでなく神々を虜にした魅力溢れる美少年たちをお楽しみください!

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神話・歴史に登場する魅惑の美少年たち

自らを愛する呪い:ナルキッソス

Narcissus-Caravaggio (1594-96) edited

ナルキッソスはギリシャ神話における美少年の代名詞的存在です。
誰からも愛され、慕われていたようですが難がある性格だったと言われています。

ナルキッソスに掛けられた呪いは大きく2つで「アプロディーテーの贈り物を侮辱したことで『愛される相手に所有させることを拒む呪い』」と「妖精エーコーを見捨てたため神ネメシスによって『自分だけを愛する呪い』」です。

呪いを掛けられたナルキッソスは、泉を見た際に水面に映った自分自身の虜になり、衰弱死したともキスをしようとして水死したとも言われています。ナルキッソスの死後、そこには水仙の花が咲いたと言われ、西洋では水仙をナルシスと呼ぶそうです。

また、自己愛(ナルシシズム)はナルキッソスの名前から取られたと言われています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ナルキッソス

女神に翻弄された人生:アドーニス

Peter Paul Rubens - Venus and Adonis

アプロディーテーに愛されたという美少年。美と愛の女神の寵愛を受けるとは、その美少年っぷりが際立つエピソードになっています。同時に女神たちに翻弄された人物でもあります。

アドーニスの母親であるミュラー女王は「ミュラーは女神アプロディーテーよりも美しい」という言葉に怒ったアプロディーテーによって「父親を愛する呪い」を掛けられ、その結果生まれたのがアドーニスです。

アドーニスのあまりに美しさにアプロディーテーは恋をして、冥府の王ハーデースの妻ペルセポネーに預けることになりました。絶対に「箱を開けるな」という忠告を破り中に居たアドーニスを見たペルセポネーもアドニースに恋をしました。

赤ん坊の時に女神二人を攻略するとはさすがは美少年です。

アプロディーテーとペルセポネーの争いは激化し天界の裁判所に審判を委ねるほどの騒ぎとなりました。一応、双方が納得するかたちになったのですがアドーニス自身はアプロディーテーと共に居ることを好んだようです。

面白くないペルセポネーは、アプロディーテーの恋人である軍神アレースをたぶらかし結果的にアドーニスを殺害させてしまいます。アドニースの流した血からアネモネの花が咲いたと言われています。

二人の美しき女神に翻弄された人生……愛されることの負の側面が際立つエピソードです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アドニース

英雄ヘーラクレースの従者:ヒュラース

Waterhouse Hylas and the Nymphs Manchester Art Gallery 1896.15

ギリシャ神話の英雄であるヘーラクレースの従者で、弓矢持ちを務めた人物とされています。美しく従者としても優れた人物だったようで、ヘーラクレースも彼を寵愛していたそうです。

そんなヒュラースは、泉に水を汲みに行った際にニュムペー(下級女神・精霊)に偶然その姿を見られてしまいます。ニュムペーはヒュラースのあまりの美しさに一瞬で恋に落ち、水の中に引きずり込みます。あまりにも急な出来事だったためにヒュラースは仲間に助けを呼ぶことも出来ずに行方不明となります。

ヘーラクレースはじめ仲間たちは彼の安否を心配し、捜索を続けますが発見することが出来ず最終的には捜索を別の人物に託し、再び度に出たと言われています。

恋→拉致→監禁」という三段活用とは、恋する女性のパワーは恐ろしいものです。ちなみに、女性の過剰性欲を意味するニンフォマニアという言葉は「ニュムペー」を語源としているそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ヒュラース

アポローンに愛された美青年:ヒュアキントス

The Death of Hyacinthos

月の女神アルテミスの双生児アポローンに愛された美青年で「イケメン✕イケメン」という一部の女性たちが熱狂しそうなギリシャ神話きっての美男子コンビです。

円盤投げの遊戯を行っていた際に、円盤が頭部に当たり死亡したと言われています。諸説あるそうですが西風の神ゼピュロスがヒュアキントスから拒絶されたことを逆恨みして風を操り、頭部に円盤が当たるように仕向けたという説があるそうです。

ちなみに、頭部より流れでた血から花が咲いたと言われており、ヒュアキントスの名から「ヒヤシンス」と呼ばれています。また、ヒヤシンスの花言葉は上記のエピソードから「悲しみを超えた愛」とされています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ヒュアキントス

不死の酒の給仕係:ガニュメーデース

Rembrandt - The Abduction of Ganymede - Google Art Project

オリュンポス十二神に不死の酒ネクタールを給仕する人物としてギリシャ神話に登場します。美少年だったとされており、その美しさに惚れ込んだゼウスによって拐われたとされています。

諸説あるそうですが、神々の宴会の給仕係が空席となり、その席を埋めるためにゼウスによって見出されたのがガニュメーデースです。彼は永遠の若さと不死が与えられ、ガニュメーデースの父には代償として速い神馬(もしくは黄金のぶどうの樹)が与えられたそうです。

不死の酒ネクタールは「ネクタル」「ネクター」と呼ばれ、販売されている清涼飲料水であるネクターの語源とされています。

不二家ネクターのサイトでは、不死の酒ネクタールについても語源として紹介されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ガニュメーデース

まとめ

ギリシャ神話に登場する魅惑の美少年たちいかがだったでしょうか?
ギリシャ神話は様々なイケメンたちが活躍する話なので、興味を持って頂ければと思います。

ギリシャ神話的イケメンの条件としては下記になると思います。

  • 人間だけではなく神にももてる
  • 呪いを掛けられたり殺されたりする
  • 死ぬと血から花が咲く

……イケメンじゃなくてよかったです。

自分がイケメンかどうか確かめたい方は頭を叩き割って見てはいかがでしょうか?
花が咲けば立派なイケメンです。

では、本日はこの辺で失礼致します!

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